工事の安全と品質を守る“縁の下の力持ち”
外壁塗装やリフォーム、屋根の修理などの見積書にある「足場代」。
「なんだか高く感じる…」「本当に必要なの?」と疑問に思ったことはありませんか?
ですが実はこの“足場”、家づくり・家守りにおいて最も重要な設備の一つです。
しかも、近年では法律も改正され、足場に関する基準がより厳しく、そして“命を守る設備”として位置付けられるようになりました。
今回は、工事の「質」と「安全」を支える“縁の下の力持ち”=足場について、わかりやすくご紹介します。
足場の役割は「安全・品質・近隣配慮」の三位一体
足場の主な役割は、大きく以下の3つに集約されます。
① 作業員の命を守るために
外壁や屋根の工事は高所での作業が基本です。
足元が不安定な状態での作業は、わずか1歩の踏み外しが大きな事故に繋がります。
しっかりと組まれた足場があることで、職人は両手を自由に使い、安定した体勢で作業ができます。
特に、雨天後の滑りやすい状態でも安全性が確保されるため、事故のリスクが大幅に軽減されます。
② 施工の精度を高めるために
塗装作業やシーリングなどは、ミリ単位での繊細な作業が求められます。
足場がしっかりしていれば、職人が身体を安定させた状態で、塗りムラや寸法のズレを防ぐことができるのです。
🔍 実際、足場のない(または簡易的な)現場では、
「塗りが薄くて劣化が早かった」
「屋根の端まできちんと施工されていなかった」
といった施工不良のご相談が増える傾向があります。
③ 近隣への配慮として
足場には、飛散防止ネットやシートを取り付けることができるため、以下のようなメリットがあります。
- 塗料やホコリの飛散を抑制
- 騒音を軽減
- 万が一の落下物から人を守る
つまり、お施主様のためだけでなく、周囲の方々へのマナーとしても大切な存在なのです。
法改正で「より安全な足場」が必須に
足場に関する重要な法改正が、2024年4月に施行されました。
✅ 改正のポイント(2024年4月~)
- 幅が1m以上の箇所では、原則として**“本足場”の設置が義務化**
- **一側足場(片側のみ支柱のある簡易足場)**は、安全性の観点から原則禁止に
背景には、過去に発生した足場の倒壊・作業員の墜落事故がありました。
これにより、施工業者は従来より高水準な安全基準で足場を設置する必要があるようになりました。
📌 小林建設では、すでにこの改正を見据えた対応を徹底しています。
必要に応じて「補強設計」や「法令遵守チェックリスト」に基づいた組立・点検も実施。
「きちんとした業者に頼んでよかった」とのお声を多数いただいています。
足場の“質”は、会社の“質”に直結する
「足場の組み方を見ると、その会社の仕事ぶりがわかる」
――これは、建設業界ではよく言われる言葉です。
なぜなら足場は、職人が使う“職場”そのもの。
作業のしやすさ=仕上がりの質と、直結しているからです。
小林建設のこだわり
- 有資格者による設計・施工(足場組立て等作業主任者が常駐)
- 組立後・解体前の点検記録保存を法令通り実施
- 現場ごとに「他職種が動きやすい足場設計」を工夫
- 必要に応じて、補強や狭小地対応、部分足場も柔軟に対応
塗装職人から「この足場なら塗りやすい」
板金業者から「搬入がスムーズだった」と感謝されることも。
見えにくい存在だからこそ、足場をおろそかにしない施工会社=信頼できる会社といえるのです。
まとめ:足場は“最初にして最も大事な工事”です
工事の工程で最初に組まれる足場。
実はそれが最も大切で、工事全体の質と安全を左右する基盤です。
安全に、丁寧に、そして周囲にやさしく。
小林建設は、そんな足場づくりを通して、お客様の大切な家を守り続けています。