【2024年最新版】足場施工の重要性と安全の新基準について

建築現場において、安全性と効率性を確保する上で欠かせない要素の一つが足場です。
2024年4月1日、改正労働安全衛生規則により、足場に関する安全基準が変更されました。今回は、足場の重要性と役割、新基準の内容、注意点などについて詳しく解説します。

建築現場での足場の重要性とは?

足場は、工事での安全を確保するための重要な役割を果たします。

建設やリフォーム工事などにおける足場とは、高所作業をする際、作業員の安全を確保する設備のことです。しっかりした足場によって高所の作業でも足元が安定し、安全性が確保されます。

作業員の転落や、工具類の落下といった事故を予防し、工事がスムーズに進められ、工事の品質も高まります。

以下に足場の主な役割をまとめました。

作業者の安全確保

足場は、高所作業を行う作業者の安全を確保する重要なものです。適切に設置された足場は、転落事故を防止し、作業者が安心して作業に集中できる環境をつくります。

作業効率の向上

安定した作業面を提供することで、作業者の移動や資材の運搬が容易になり、作業効率が大幅に向上します。特に大きな改修工事では、足場の重要性が一層増します。

建物の保護

足場には、建築中や改修中の建物を外部衝撃から保護する役割もあります。適切に設置された足場に養生シートなどを併用すれば、工事に伴う粉塵や塗装料の飛散を抑え、周辺環境への影響を最小限に抑える効果もあります。

2024年4月から足場に関する基準が変更に!

2024年4月1日から施行される改正労働安全衛生規則により、足場に関する基準が以下のように変更されました。

幅が1メートル以上ある箇所に足場を設置する場合、原則として本足場を設置することが必要になります。

本足場(ほんあしば)とは、建築物の壁面などに沿って、建地(支柱)を二列設置して組み立てる足場のことを指します。

従来の規定を大きく変更するものであり、建築現場の安全性向上に大きくつながると期待されています。

工事中の高所からの転落などによる災害を減らすため、先駆けて、2023年10月には、足場点検時の点検者の指名の義務化や、足場点検後の記録および当該記録の保存の義務化が施行されています。

足場の基準変更の理由は?

今回、足場の規定が変更された背景にはどのようなことがあるのでしょうか。

建設業における労働災害の中で、足場からの転落事故は依然として高い割合を占めています。本足場の設置のルールを変更することで、より安定した作業環境を提供し、転落事故のリスクを大幅に低減することが期待されています。

本足場は、簡易な足場と比較して、より広い作業スペースと高い安定性を提供します。これにより、作業者の移動や資材の運搬がさらに容易になり、作業効率の向上につながります。

多くの先進国では、すでに本足場の使用が一般的となっています。今回の基準変更は、日本の建設現場の安全基準を国際水準に引き上げる取り組みの一環でもあります。

足場の基準変更後、気をつけたいこと

足場の基準変更に伴い、特に気を付けたいことは、足場を必要とする工事の際の業者選びです。
以下の点をしっかりとチェックすることでより良い業者選びにつながるでしょう。

2024年の労働安全衛生規則改正に対応しているかどうかは重要なポイントです。足場の安全に関する新しい改正を理解し、遵守している業者を選びたいものです。

また、工事において足場の設置や定期的な安全点検、専門知識を持った作業員が対応しているかどうかを確認しましょう。

技術的なスキルだけでなく、顧客対応やアフターサービスなど、全体的なサービスの質も信頼度の基準となるでしょう。

工事の見積りや進行、予定される作業内容などに関して、正確な情報を提供し、かつ適切なコミュニケーションを取れる業者かどうかもチェックしておきたいものです。

まとめ

小林建設では、足場に関する工事、事業を得意としております。高所作業に使用する仮設足場の図面作成や設置、足場の部分掛けや仮囲い工事まで一貫して対応することも可能です。足場を必要とする工事、足場のことなら弊社までぜひお問い合わせください。

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